史記英雄伝〜人竜伝説〜プレイメモ 2002年5月9日 ・2002年5月現在、『史記英雄伝〜人竜伝説〜』に関する攻略文書がウェブ 上に見当たらなかったので、私が最後まで攻略本無しで進めた際のメモをまと めてみた。攻略とはおよそ言えない代物だが、後に続く人の助けにはなること を確信しているし、そう確信せざるをえないような難易度をこのゲームから素 のプレイでは感じた。またこの先誰かによって深く研究される可能性の低いゲ ームであり、攻略本の入手も今となっては絶望的だろう。 ・理不尽なパズルがストーリーを進めることを強引に阻むが、パズルに関して最 も肝要なのは落ち着くこと。パズルの中にはやり直しのきかないもの、途中で 止めることができないものがあり、下手にいじればさらに事態を悪化させるだ け。パズルの得意な人間の方が圧倒的に少ないことは承知の上で設置されてい るものであり、ゲームはクリアできるに決まっているというメタ情報を信じる こと。再度繰り返すが、落ち着き、冷静になること。プレイを通しての詰まり どころはパズルの解決ではなく、むしろノーヒントでやらされる謎解きであっ た事を付記しておく。 ・ダンジョンの謎解き、パズル解きをノーヒントでやらせるのにやぶさかでない ゲームだが街の人の話はよく聞いておくこと。スタンプ集めをやっているのな らなおのこと。 ・プロットに限ってはあまりネタバレをしない方向で書いてあるので後はありが ちなRPGの作法に基づいて行動すれば大丈夫。 ・固定敵についての詳細な分析、パズルについての合理的な説明は放棄している が、これでも十分に有用なはず。 ・文書の末に見つかった限りのスタンプ入手ポイントを書いておいたので、よけ れば参考に。 プロローグから陳老人の庵までは問題無いだろうが陳老人のところでの修行がこ のゲーム最大の壁のひとつであることはまちがいない(私はここで半年の間、ゲ ームを投げ出した)。色合わせに関しては、老人がどの列を動かすのかはまった くのランダムのようなので難しいパターンであったならリセットして最初からや り直し、簡単なパターンが来るのを待つのもひとつの手ではあるし、老人がどこ をいじったのかを記憶しておいてその逆をくりかえすのもぎりぎり人間に可能な 範囲の事だと思う。石取りに関してはコンピュータはちょっと柔軟なアルゴリズ ムにしたがっているようで毎回同じように動くわけではない。何度も負けていれ ば自分の負けパターンが見えてきて、さらにコンピュータの勝ちパターンが見え てくるはず。先攻で最初に緑を3個取りつづけて何度も負けることをくりかえし て雌伏していれば必ず勝てるパターンが来るのでここであきらめないように。こ ちら先手緑3個→老人後手青1個→こちら赤1個→老人赤1個→こちら緑2個→ 老人最後に残った赤1個というパターンで一応勝てたことをメモしておく。最後 の絵合わせは前二者と比べれば比較的楽だろう。パズルを抜けてもセーブをさせ てもらえる洛陽にたどり着くまでは安心できない。手持ちの薬草3個と、レベル アップ時の全回復が頼り。渡しの人全員に話をきき、もらえるものはもらってお くこと。 洛陽でひとしきりイベント等をこなすと、行動範囲が一気に広がるが、下手に遠 出するのは禁物。マップの南の方には絶対にかなわず、また逃げることもできな いような敵がうろついているので、一度死んでみたいというのならセーブの後 に。洛陽南の洞窟から関中の外の鬼谷子の庵をめざすことになるが洞窟のショー トカットである地下道は絶対に避けたほうがいいだろう。この辺でレベル上げ作 業が少々必要かも。 鬼谷子に会った後は素直に陽テキを目指すべき。洛陽周辺と同様に行動範囲は広 いが、その自由に見合うだけのものを負わされる。途中の山、入ってすぐ地下の 鉄の剣だけは、回収して売り飛ばしてもいいかもしれない。陽テキでリンとケイ カが仲間になる。3人そろった後は陽テキ東の渡しから一気に斉の臨シを潜在的 に目指せるようになるが、陽テキ周辺に留まり軽くレベル上げをやるかどうかは プレイヤー次第。ケイカは独りきりでも斉のエリアで戦えるだけの力があるが、 他の2人はすぐに戦闘不能になってしまう。戦闘不能になるとそこからの回復の ための資金が必要になるが、それが馬鹿にならない金額で、常に金目のものが拾 えるとは限らないこのゲームではストレスを感じさせるだろう。陽テキ西の山、 南の洞窟は当面無視の方向で。 斉へ渡った後で、北上して臨シを目指す。臨シの王城付近の木の側で長槍が拾え る。臨シ西の山は無視して、南の湖の側の洞窟へ。拾うものを拾った後で水の流 れに従っていけば、固定戦闘へなだれ込むが、このボスの後に前へ進めばいきな りパズルを解かされるので、不安なら一度引き返してセーブしておくのもいい。 何の説明も無くはじまるこのパズルでは水のブロックを一番下まで下ろせばいい のだが、小さいブロックを2個づつセットにして動かしていくのがポイント。 燕の薊では学校へ寄っておくこと。「先従隗始」の話の後、三兄弟の村、無人の 村を経由して洛陽へ帰ることができる。経由しなくてもよいが、帰りの渡しまで の道のりは長く、寄って休んでおいたほうがいいだろう。燕の北西の方は当面無 視の方向で。 呂不イと面会した後、洛陽の酒場2階で鬼の紋章を酒場の主に示すと食客が雇え る(ただ話しかけるのではなくアイテムを使うというのがノーヒントなのがつら い)。孟嘗君の故事に倣い、盗みが特技である毛盗と鳴き真似が特技である林刻 を雇用。臨シの王城裏口から侵入して孟嘗君を救出する。 魏の大梁の信陵君に会い、話を聞く。大梁の西、太陽が2つあり夜が来ない始ま りの村を訪問し、話を聞いておく。 趙の邯鄲へ行き、セイが仲間になる。 大梁の傍の渡しから洛陽へ戻り、紀昌と会い、ついてきてもらう。紀昌を始まり の村へ連れて行き、不射の射を撃たせ、始まりの火を入手。 邯鄲北西の恒山の「ふくぎの鏡」、臨シ西の泰山の「じょかの鏡」、陽テキ南西 の嵩山の「しんのうの鏡」を集めて平原君を訪問しなくてはならなくなる。臨シ 西の泰山から攻略するとよい。ここのボスが一番弱い上に、嵩山のボスを弱体化 させる銀糸帯を落とす。 銀糸帯を持った状態で嵩山のボス・狼欽と戦闘に入ると使用するかどうかをたず ねられる。使えばボスは大幅に弱体化。 恒山入り口でヒエンが仲間になる。恒山のモグラは難関。左のモグラがスタンプ をもってるのに留意。左のモグラには勝たせてもらえなかったが、右には勝て た。モグラの勝ち方を何度も観察してどのようなパターンに持ち込めば勝てるの かを頭にたたきこむこと。いくつかの勝ちパターンをサンプリングして紙に書き 出してみるとよい。ここでは勝てたというよりは負けてもらったという印象を受 けた。プレイヤーの知恵をしぼって勝つことができるというよりは一定確立で負 けてもらえるしくみになってるようにしか見えない。恒山のモグラの先の木人と パンダのパズルはパンダが楽そう。最終的に小さいブロックが3対3で分かれる のがミソ。水のブロックは途中で上がったり下がったりするはめになるからあせ らずに。ボス・狼光は嵩山のボスが落とした銅板鏡を使用することで攻撃パター ンが変わるようだ。嵩山のボスのように目に見えて弱体化はしないが攻撃力があ がる変わりに補助効果のある気功を使ってこなくなるように見える。銅板鏡を使 っても使わなくても全体攻撃をやってこない分、他の山のボスより相手をするの が楽なので、どちらでもいいような。このボスが落とす割り符を提示すると、洛 陽・左上隅の賭場に入れるようになる。 3つの鏡をあつめてから邯鄲の平原君の館へ行くと、いたはずの平原君の姿が無 いので、館入り口の女に何回か話し掛けること。 陽テキ南の洞窟で老子から気功を教われる。ここで豆仙人が仲間になる。仙人の 庵へ降りる1Fの階段の手前で固定戦闘が起こるので準備しておくこと。 寿春南東の洞窟は適当に。 函谷関をこえる前に洛陽によって酒場に行き、張羽の話を食客と酒場主にきいて おく。酒場を出ると張羽が仲間になる。 函谷関先の山道で出るボスは男が嫌いで、逆に女には手を出せないのでヒエン等 を戦闘に出すとよい。 カン陽(鄭国邸入り口付近の茂みに天王のかぶと、猫目石あり)近辺でやるべき ことすませてから、崋山をめざす。崋山で3枚の鏡の置き方を調整して「開」の 字を作った先のパズルは一見して絶望が頭をもたげてくるが、2色はすぐにまと めることができるので、他の3色の微調整を一色ごとに落ち着いてやれば越えら れるはず(ここでの配列が陳老人のところでやったのと同じようにランダムなと ころがあるのならばこのとおりではないことに注意。検証はやってない)。この パズルの先の扉が5つある部屋では古文書の内容がヒントになっている。「九十 九」=百から一を引いたもの=白であり、また「里の上に立つもの」=里という 漢字の上に立という字をのせたもの=童ということが分かってしまえばあとは簡 単。扉が5つある部屋の先に造人兵という攻撃力、防御力が異常に高い固定敵が ひかえているが、3ターンに一回しか攻撃してこないことを見ぬければあとは適 当に。造人兵の先の赤い池(には見えづらいけれども)では古文書の最後のくだ りである「白き水に北の月をうつせ」がヒントになっている。「里の上に立つも の」と同じ要領で泉、背の2つの漢字が見出せれば空の宝箱の下でやることはひ とつのはず。 邯鄲へ戻ると、船で北の果てへ行くことになる。行った先は燕のエリアにあたり 歩いて帰れるので安心。洞窟入り口の看板は出入りするたびに2つの数字が変化 する。それに加えて階段が31個あることに注意。最深部にいるオババが、ダマ スカスの剣を使えるようにしてくれるのだが、その帰り道で通せんぼしている魂 食らいという固定敵が大変な強敵で、普通に戦っていたのでは勝てないようだ。 強力な直接攻撃に加え、張羽以外は生き残ることのできないであろう強烈な全体 攻撃である火炎をはいてくる。しかし一回目の火炎による全体攻撃で死人が出た 後は魂食らいは一定のルールにのっとって行動するのでそこをついてやることで なんとか勝つことができる。まず一回目の火炎をはかせるまでは、張羽以外の2 人は捨てメンバーを出しておく。火炎で死人が出た後は、魂食らいはターンの最 後に行動し、直前に受けた攻撃が物理攻撃なら物理攻撃で、気功攻撃なら火炎で カウンターしてくる。またこちらが攻撃行動をとらなければ魂食らいも攻撃行動 をとってこない。そこでおとりとしての直接攻撃をやる張羽以外に回復役として 主人公を、実際にダメージを入れていく強力な気功攻撃のできるメンバーを出し て、張羽は物理攻撃を、主人公は適宜回復行動を、気功攻撃役はできる限りの気 功攻撃をする。これで魂食らいは行動の一番遅い張羽の物理攻撃に対する物理カ ウンターしかしなくなるので勝ちに持っていける。この物理カウンターも相当な 攻撃力なので守備力をあげる気功を使用したほうがいいし、長期戦は必至なので 気力を回復できるアイテムをたくさん持っていく必要があるだろう。 オババの依頼を受けて南の洞窟へ行くと固定敵と戦うことになるが、あっさり勝 てるはず。 豆仙人に促されたように墨子の庵を訪問すると、竜門に挑戦するよういわれる。 またセイがパーティをはなれてしまう。竜門へは主人公一人で挑戦することにな る。竜門では敵は狙ったように状態変化攻撃しかしてこないので猫娘以外からは 単体の相手でもない限りは逃げたほうがいいだろう。猫娘からは逃げるのに何回 も失敗していると殺されるだろうから先手必勝の方向で戦ったほうがいい。 墨子から始まりの火、奇跡の水、生命の木、文明の金、恵みの土、の五行の神器 を集めるよう依頼される。生命の木は主人公の村側の陳老人の庵、恵みの土は三 人兄弟がお宝めあてで畑を掘っていた恵みの村、物々交換の最後の物が洛陽の文 明の金。ゲロリン→うめぼし→しいたけ→毛糸のパンツ→つりざお→大うなぎ→ 銀の切り株→文明の金と、しりとりのルールにしたがっているわけだが、事後的 に見出せても何の意味も無いのが悲しい。 秦による統一のあと、話を進めていってケイカの足取りを追う。カン陽まで行っ た後、万里の長城へ行く。万里の長城地下牢獄でスタンプを押してもらえること に留意。うまくやっていればこの時点でスタンプが60個集まるようだが、私は 53個しか集められなかった。 カン陽に行き、王城へ入る。始皇帝が逃げようとするのだが、ここのシーンをよ く観察しておく。兵隊と戦った後、始皇帝の消えたあたりを丹念に調べると秘密 の入り口が見つかる(これがノーヒントなのがつらい)。実質的な最終ダンジョ ンなので敵が段違いに強くなり要注意。宮殿の最深部にはなぜかパンダがいて始 皇帝の逃げた先を教えてくれる。 仙界(ここで先へ進むなら後戻りできない旨を忠告される)を経由して、魔界 へ。九尾の狐(荘子の島行きの洞窟ボス)、岩鉄王(寿春南東の洞窟のボス)、 女嫌いのボス、造人兵、魂食らい(あいかわらず強敵)との連戦の後、始皇帝と 決戦。始皇帝は3回攻撃、火炎、強力な単体攻撃気功等で攻撃してくるので、必 然的にそれらに耐えられる、主人公、張羽、ヒエンの3人を中心にして戦うこと になるはず。始皇帝が分身の気功を使ったら、こちらは刮目の気功で対抗するこ と。地上の世界で換金できるのものはあらかた換金しておいて仙界で神丹・仙丹 をたくさん買っておけば、豆仙人を前に出してのリスキーな戦闘不能者の回復を ここでさけられるだろう。地上の世界でも銀丹・金丹を買い込んでおいて体力回 復のターゲットが一人の場合はこれらを使うことで気力の減少を極力押さえられ る。途中で始皇帝が妙なフェイントをかけてくるが、どちらを選択しても結果は 一緒。始皇帝を倒せるかどうかは運の要素が相当絡むと思うのでくじけずに。主 人公レベル37で終えることができた。 クリア後のお楽しみとしてか、賭場で札を5000枚集めると相手をするのにレ ベル40から80程度を目安とした竜が何体もいる竜穴へワープさせてもらえる のだが、賭場から行かなくても自力で行くことも可能。万里の長城以北の土地の 草の生えているところを、金斗雲ででもいいから、しらみつぶしにうろついてい ればひょっこり見つかるだろう(私の場合、始皇帝の足取りがつかめなくてうろ うろしていたら見つかった)。竜穴の内部はランダムエンカウントの敵として、 大変強力なパンダが出現するので不用意に深入りしないほうがいい。ちょっと中 を覗いてみるだけなら隠密の気功が必須。また、さらに難解なパズルが楽しめる 蓬莱山が東の海上に用意されているらしいが、それについて調べたいというよう な意欲が湧く人はどれだけいるのだろうか。 見つけることのできた53個のスタンプは以下の通り。 ------------------------------------------------------------------------ 洛陽の酒場2階 洛陽のティッシュ配りの花小町 洛陽火事の館前の男 洛陽の呂不イの館2階中央の男 洛陽の街中の紫色の男 函谷関(洛陽側)の番兵 陽テキ左上民家の女 陽テキの高豊 陽テキの宿2階の客 陽テキ入り口そばの町人 陽テキから臨シへの渡しの老人 臨シの王城正面入り口の衛兵 臨シ右川沿いで眠る老人 臨シ宿屋奥の女 臨シ入り口側の町人 斉から燕へ渡ってきた渡しの船頭 薊の犬 薊の道具屋の客 薊の孟子の学校で寝ている子供 薊の孟子の学校奥の女 薊の王城の衛兵(一度しか入れないので注意) 薊の王城の燕王の妃(一度しか入れないので注意) 恵みの村の長男 無人の村の老人 燕から洛陽への渡しの弓を持った旅人 臨シから着いた先の大梁の渡しの老人 大梁の宿屋2階奥の男 大梁の王城1階の中の女 大梁の王城2階の中の女 邯鄲の真ん中のラーメン屋 邯鄲の平原君邸1階の食客 邯鄲の王城右倉庫の倉庫番 邯鄲の王城左倉庫の倉庫番 始まりの村の老人(夜がおとずれてから) 恒山の左のパズルもぐら 恒山の右の木人 洛陽の賭場地下のほっかむりの男 寿春の右上空家の不動産屋 寿春の春申君邸2階の食客 函谷関(カン陽側)の番兵 カン陽の宿屋の老人 カン陽の道具屋の男 カン陽のウ聖人右隣の民家の女 カン陽の鄭国邸2階の女 カン陽の王城入り口付近の男 カン陽の左上隅の男 カン陽の学校で寝ている子供 カン陽の酒場の兵士 カン陽の宿屋の旅人(仙人になった後か?) 邯鄲の行列のできるラーメン屋が真ん中の店にかわってからの中の客 邯鄲の行列のできるラーメン屋が真ん中の店にかわってからの中のパンダ ***** 秦による統一の後 ***** 薊の酒場の男 万里の長城の牢内の男(一度しか入れないので注意) ------------------------------------------------------------------------ 50個のスタンプを集めたことで教えてもらえたクイズは以下の15問。 1.マップ中央を流れる川の名前は? → 黄河 2.周王朝の首都の名前は? → 洛陽 3.荘子仙人の解読した暗号の内容は? → 斉起秦討 4.関西訛の街はどこか? → 薊 5.戦国時代は日本では何時代であったか? → 縄文(弥生?) 6.趙、韓、魏はもとは一国だったが何という国か? → 晋 7.リンは有名な人物ですが、名前は? → リン相如 8.最初の渡しに旅人は何人いたか? → 4人 9.邯鄲の街にラーメン屋は何軒? → 3軒 10.街のお店の看板の書体は何? → 篆書? 11.仙人のうち、頭に笠をかぶっていたのは → 荘子 12.薊の孟子仙人は誰の弟子? → 孔子の孫? 13.紀昌の使った技は? → 不射の射 14.史記の作者は誰? → 司馬遷 15.中国の黄河と並ぶもうひとつの大河は? → 長江